3月の吹奏楽部といえば今年の全日本吹奏楽コンクールの課題曲が分かり、合わせて自由曲の選曲も考える時期となる。自由曲は部員にとって特に思い入れが強く記憶に残る。強豪・精華女子高校(福岡市)などを率い、同コンクール全国大会で金賞10回を受賞した藤重佳久さん(70)=京都市在住、浜田市音楽定住コーディネーター=に、思い出の自由曲をシリーズで語ってもらう。

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 初回は「ディオニソスの祭り」。フランスのシュミットが作曲し1925年初演の古い曲だが、今もよくコンクールで演奏される。なぜなら曲が技術も表現もとんでもなく難しい。だからやりがいがあるしコンクールで好結果を得やすい。

 曲名からくるテーマが魅力的だ。ディオニソスは...