感謝状を受け取る河上幸司さん(左)=大田市長久町、大田署
感謝状を受け取る河上幸司さん(左)=大田市長久町、大田署

 山陰中央新報大田中部販売所長の河上幸司さん(51)=大田市久手町=が新聞配達中、路上にいた高齢男性を保護した。人命救助に貢献したとして6日、大田署から感謝状を贈られた。

 河上さんは6月5日未明、大田市鳥井町内の人けのない場所でガードレールにつかまり立ちしていた高齢男性を発見。普段見かけない顔で声をかけたところ、会話が不自然だったため大田署に通報した。男性は介護施設から一時帰省中だった。

 大田署で贈呈式があり、吾郷弘章署長から感謝状を受け取った。

 配達員歴18年。これまでもポストに数日分の新聞がたまっている家を見つけたら安否確認し、必要に応じて警察や社会福祉協議会に連絡してきた。昨年の山陰中央新報創刊140周年のブランディング広告「新聞を配ることは、気を配ること。」を地で行く河上さんは「今後も気を配りながら業務に当たりたい」と話した。
  (曽田元気)