乗客数が低迷するローカル線をPRし利用促進につなげようと、島根大(松江市西川津町)の学生グループによる鉄道模型の展示会が、イオン松江ショッピングセンター(同市東朝日町)で開かれている。2023年度で引退するJR木次線のトロッコ列車「奥出雲おろち号」や、島根と東京を結ぶ寝台特急「サンライズ出雲」など、おなじみの車両7種がコースを走り、来場者を楽しませている。17日まで。
木次線の利用促進に取り組む「もっとつながるき?(すき)線プロジェクト」と「島根大学鉄道研究会」のメンバーが、雲南市のPRイベントに合わせて設置。伯備線や山陰線を走る特急やくもなどが線路の模型(縦2メートル、横1メートル)上を走り、県内路線の時刻表や木次線のパンフレットといった鉄道関連グッズも置いた。
家族と一緒に訪れたしらゆり保育園の佐藤光ちゃん(3)は「たくさんの鉄道が見られてうれしかった」と笑顔。展示会を開いた島根大生物資源科学部3年の中村駿大さん(20)は「ローカル線に目を向けるきっかけになれば」と期待した。
入場無料。午前10時~午後4時。(清山遼太)