―3年制で理学療法士、作業療法士、看護師を育成しています。
医療の仕事は現場に出てからの学びが圧倒的に大きいです。当校で基本をしっかり身に付け、現場で実践を積んで腕を磨き、人間性を高めてほしいです。医療は、努力するほど腕が上がり、患者さんとの信頼関係も築けます。いち早く国家資格の取得を目指せる3年制の意義は大きいと思います。

―3学科が連携した「チーム医療教育」に取り組んでいます。
外科医として医療の現場に長く身を置きながら「医療従事者の職種を超えた連携が必要だ」と痛感してきました。例えば、看護師が看護のことだけを知っていればいいわけではなく、治療や手術の先にはリハビリがあり、そこには理学療法士や作業療法士の存在があります。卒業後に現場へ出たときに、他職種の知識があれば大きな助けになります。当校では、患者さんに特に身近で接する3職種を養成している特性を生かし、チーム医療の大切さを伝えています。
 

 

―学内は、新卒の学生と社会人経験者が等しく学べる環境です。
幅広い世代の人と学業を共にするのはとても良いことです。グループ課題などで、社会人経験のある学生がリーダーシップを取る様子が見られます。若い学生にとってリーダーの素質を学ぶ良い機会になっていると感じます。

―本年度から学校長にも就任します。学校運営への思いや展望を教えてください。
医療はいい仕事だと心から思います。症状がよくなれば、患者さんやご家族が喜ばれます。日常的に誰かに喜んでもらえ、それが自分の喜びにもなるのは本当に幸せなことです。この素晴らしい仕事について、当校の学生とその保護者、高校の先生、また教職員へそれぞれニュースレターを毎月配信し、思いを伝えています。

今後も松江市に一校しかない3年制の医療専門学校として、医療従事者を養成し、この地域に貢献していきます。
 

 

日々の仕事の中で、自分が必要とされていることを実感できるのが「いい仕事」だと思います。患者さんやご家族に日常的に喜んでもらえる医療の仕事は、自分も幸せを感じられるとても「いい仕事」です。ともに医療の道を歩んでくれる学生をお待ちしております。

澤田勝寛=兵庫県神戸市出身、72歳 2014年から理事長。25年より学校長にも就任。
神戸大学医学部卒業後、外科医として関西圏の7院で勤務。現在も神戸市内の病院で週2回メスを握っています。
趣味は読書。昔はサスペンスが好きでしたが、最近は原田マハや有川浩などの小説を好んで読んでいます。孫のために木製ブランコや滑り台を作ることにもはまっています。