―建設業では昨年、時間外労働時間の規制が導入されました。
昨年4月から、時間外労働時間の上限規制が適用されました。準備を整え対応してきましたが、天候や発注者の意向に左右される部分が多く、現場から苦労の声も聞こえています。私たち建設業者が知恵を絞り効率化を図るのはもちろんですが、発注者となる他業種のご理解が不可欠です。連携を取り解決を目指したいと考えております。

―ITを活用した生産性向上にも積極的です。
情報通信技術(ICT)施工のほか、スマートフォンで勤務管理ができる体制などを整えました。現場技術者の負担を減らすためICTで現場をサポートする建設ディレクターの育成も目指しています。書類の整理や作成といった現場作業後に発生する業務は内勤でフォローする体制をつくり、業務の分散を図りたいと考えています。


―建設業界では担い手不足が続いています。
弊社は福利厚生に力を入れ、育児・介護に伴う休暇を取得しやすい環境づくりや、余暇活動の支援金など幅広く制度を整えています。中には、男性で育休を長期間取得する人も出てきました。昨年は北海道や沖縄などへ社員旅行を実施するなど福利厚生に注力しています。採用では2年前、専門チームをつくって島根県内外の大学を訪れ、企業の魅力を発信しています。「きつい」というイメージが根強い建設業界ですが、より社員が働きやすい職場づくりを進められるように努めていきます。

―今後の社業の方向性を教えてください。
昨年、創立80周年を記念し、6月に感謝祭を開きました。家族連れなど6500人が来場し、盛大なイベントとなりました。ありがたいことに4年連続で売上高が100億円を達成しました。MDホールディングス株式会社を新たな取り組みの一歩として、創立90年、100年に向け、地域に根差した根ざした企業として「安全・安心」を地域に届け、より発展してまいりたいと思います。

やる気や熱意があり、自分の思いをしっかり伝えられる人を求めています。環境の変化を恐れず、物おじせずに挑戦できる方なら大歓迎です。

平塚智朗=松江市鹿島町出身(66歳)2020年12月に現職に就任 趣味は映画鑑賞です。映画館へ足を運ぶことはなかなか難しく自宅での鑑賞がほとんどですが、以前はよくお気に入りのヒーローシリーズ(マーベル作品)を楽しんでいました。最近は、孫の成長を動画で見る事が楽しみの一つです。また、仕事柄お酒を飲む機会が多いので、さまざまな種類のお酒がありますが、特に日本酒を楽しんでいます。