鳥取市は5日、ニラと間違えてスイセンを鍋に入れて食べた市民2人が嘔吐(おうと)や下痢を訴える食中毒事案が発生したと発表した。市は食用と判断できない植物を採ったり食べたりしないよう呼びかけている。
同市保健所生活安全課によると2人は3日、管理する畑で採ったスイセンをニラと勘違いし、夕食の鍋の具材として食べたという。30分後に発症して市内の医療機関を受診した。入院はしておらず、症状は改善している。
畑では以前植えていたニラがスイセンと混ざって自生していた。スイセンは▽ニラ特有の香りがない▽葉の幅が広く葉が厚い▽草丈が高い―などの特徴があるという。同課は栽培の際には別々の場所で育てるなどの工夫を呼びかけている。
鳥取県東部保健所管内で同様の食中毒事案は2018年以来となる。同課の門木淳子課長は「食用かはっきりと分からない場合は採らない、食べない、売らない、人にあげないようにしてほしい」と話した。













