食中毒と聞くと、梅雨の時期から夏に発生しているイメージがあるかもしれない。だが実際は年間を通して起きており、春は有毒植物を誤って食べて食中毒になる事例が例年報告されている。

 ニラと間違われやすいのが、有毒成分を含むスイセン。スーパーで誤って販売されていたことがあるほどで、緑の葉は区別が難しい。食べると吐き気や嘔吐(おうと)、頭痛などの症状を引き起こす。

 見分け方としては、葉の断面がニラは平べったいのに対し、スイセンはV字形になっている。ニラには独特の強いにおいがあるが、スイセンにはそのようなにおいはない。ただ...