出雲市斐川町出身でパラクライミング日本代表の岡田卓也さん(32)=大阪市東成区=が、5~6月に米国などであったワールドカップ(W杯)3大会に出場し、自己最高となる銀メダルと、銅メダルを獲得した。磨きをかけた体の使い方に手応えを感じ、8月にスイス・ベルンである出場2度目の世界選手権で初の表彰台を目指す。
パラクライミングはホールドと呼ばれる複数の突起物が付いた約15メートルの壁を、6分間でどこまで高く登れるのかを競う。小学3年生で髄膜脳炎を患い、体幹機能と右手に障害がある岡田さんは、2019年に競技を始めた。
岡田さんは今季、自身初めてW杯の3大会にフル出場。5月のソルトレーク大会(米国)で銅メダルを獲得し、6月のインスブルック大会(オーストリア)では銀メダルに輝いた。続くヴィラール大会(スイス)は、大会規定で軽い障害クラスと統合されての戦いとなり5位だった。
競技の際に主に使う前腕は筋力を消耗しやすく、トレーニングでは広背筋をうまく使う登り方に取り組み結果に結びついたという。銀メダルを獲得したインスブルック大会では、斜度140度の壁を登ることができ「昨年よりも力が付いた」と実感を込める。
今季最大の目標とするのが2年に一度の世界選手権。初出場した21年大会は障害が軽いクラスの選手と戦って9位だったが、今回は初めてW杯と同様のクラスで競えるためチャンスと位置付ける。W杯で自信をつかみ「強い選手はいるが、本来の力を出せれば表彰台に立てる。最低でも3位を」と誓った。 (松本直也)















