2月、韓国政府の発表した統計が、韓国内だけではなく、日本でも大きな話題となった。女性1人が生涯に産む子どもの数を示す「合計特殊出生率」が、韓国は2022年で0・78と、過去最低を更新したからだ。

 前年比0・03ポイントの減少で、前年割れは7年連続。出生率は経済協力開発機構(OECD)加盟国で最も低く、平均値の半分以下の水準だ。専門家は「戦争や大惨事のさなかにあるような数字」と危機感を強めるが、少子化の進行に歯止めがかかる兆しはない。 ...