国策を大転換し、ロシアと対峙(たいじ)する欧州の大国ドイツ。国内に加え「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の異論にも直面する。「ツァイテンウェンデ(時代の転換点)」に浮かび上がった「南」との断線。前回に続き、メルケル前首相の外交・安全保障政策首席補佐官を長く務め、現在はミュンヘン安保会議議長のクリストフ・ホイスゲン氏に聞く。 ―グローバルサウスの多くは西側の「ロシア包囲網」と距離を置く。

 「われわれは新興・途上...