宍道湖岸で漂着物を採取する探偵団の小中学生=出雲市園町
宍道湖岸で漂着物を採取する探偵団の小中学生=出雲市園町

 【出雲】子どもたちが宍道湖の自然に触れながら生物や環境を学ぶ講座「ラムサール探偵団」が5日、出雲市園町の宍道湖グリーンパークで始まった。初回は小中学生13人が湖岸に打ち上がったペットボトルなど漂着物を採取し、自然界にもたらす影響を話し合った。

 グリーンパークと宍道湖自然館ゴビウスが2008年から実施。

 この日は、結団式に続いて漂着物を調査。子どもたちは観察指導員の岩西哲さん(44)らから、多様な生物がすむ汽水湖の特徴について説明を受けた後、湖岸を歩き、ペットボトルやレジ袋、流木などを拾い集めた。予想以上にペットボトルが多いことが分かり、出雲市立荘原小6年の今岡蓮君(11)は「小さなプラスチックを鳥や魚が食べないように、きれいにしないといけない」と話した。

 小中学生は、今後半年かけて、シジミ漁や野鳥観察などを体験。12月の最終回には、活動報告して調査結果を冊子にまとめる。

      (三原教史)