【雲南】雲南市大東町仁和寺の田部美代子さん(80)=写真=の水墨画展が8日、同市木次町里方のチェリヴァホールで始まる。墨の濃淡で桜やボタンの美しさを巧みに表現した作品約50点が並ぶ。12日まで。
田部さんは60歳で水墨画を始め、チェリヴァホールで開かれる水墨画教室に通う。2014年には山陰水墨画協会作品展で最高賞の島根県知事賞を受賞し、県内外の公募展で好成績を収める。80歳の節目に個展を企画した。
県知事賞を受賞した「春の宵」(縦136センチ、横280センチ)は、4曲のびょうぶに満開の桜と満月を描いた。墨の濃淡で花びらの質感やボリュームを表現し、美しさを際立たせている。
このほか、ボタンを描いた掛け軸も並び、教室の講師やほかの受講生の作品も彩りを添える。田部さんは「個展が絵を描くきっかけになればうれしい」と話した。(山本泰平)