短歌

 ◇生馬公民館短歌教室(松江市)

コロナ禍にその子も孫も帰られず長女が一人で友の法要す 小川 喜恵

明け方の四時半異様な明るさは西の小窓にいっぱいの月 陶山 幸江

 ◇加茂はざくら短歌会(雲南市)

自転車を懸命に漕ぐ少年の背中を強き春風が押す 熱田 一俊

白鳥の数十羽憩ふ田圃みな打ち返されて水光りゐる 土江 春野

をちこちの花の便りの届き初む団子を避けて花を愛でよと 太田  潔...