〈夏の月ロールキャベツに白き帯〉〈お習字の長き机や百日紅〉。山口昭男「礫(つぶて)」(ふらんす堂)から引いた。ロールキャベツや習字教室の机、日常をすくった「ふつう」が詩となる背景には、...