「シマネジェットフェスヤマタノオロチライジング2023」に込めた熱い思いを語るギターウルフのセイジさん=松江市殿町、山陰中央新報社
「シマネジェットフェスヤマタノオロチライジング2023」に込めた熱い思いを語るギターウルフのセイジさん=松江市殿町、山陰中央新報社
パフィー
パフィー
ザ・マミーズ
ザ・マミーズ
「シマネジェットフェスヤマタノオロチライジング2023」に込めた熱い思いを語るギターウルフのセイジさん=松江市殿町、山陰中央新報社
パフィー
ザ・マミーズ

 今や恒例となった松江の野外音楽イベント「シマネジェットフェス」が迫ってきた。今年は女性デュオのパフィーなど23アーティストが参加して10月7日にいつもの会場、古墳の丘古曽志公園(松江市古曽志町)で開く。主催するロックバンド「ギターウルフ」のセイジさん(60)は「島根をジェットにしたい」と、独特の表現でフェスに懸ける思いを語る。(金津理子)

 松江市出身のセイジさんが松江南高校を卒業後、上京して1987年に結成したギターウルフの爆音ロックは海外でも人気を得た。

 海外フェスの「突拍子がなく変で面白い演出」に刺激を受け「これを島根でやりたい」と、2017年に始めたのがシマネジェットフェス。最初の2年は大赤字となり、自ら補った。19年からはクラウドファンディングで資金を募る。そうまでして毎年続けるわけは「島根をロックで盛り上げたい」との強い思いからだ。

 出演者の顔ぶれは例年になく豪華という。パフィーは1996年に「アジアの純真」でデビューし、その後もヒット曲を連発した大貫亜美さん、吉村由美さんのコンビ。ギターウルフとは、曲をカバーしたり曲の提供を受けたりする親しい関係にあることから、出演が決まった。午前10時50分から20分間のステージとなる。

 ザ・マミーズという米サンフランシスコのバンドも注目だ。90年代のガレージロックの先駆けになったバンドといい、日本では東京でしか公演したことがなく「海外ツアーを30年続ける中で仲間になった。島根に来ることは画期的で事件だ」とセイジさん。演奏は午後3時15分から。4時25分からはギターウルフが演奏してトリを飾る。

 三つのステージを設ける会場は奇妙きてれつなデコレーションを施し、島根にはない雰囲気を演出する考え。司会は恒例、お笑い芸人のまちゃまちゃさんが務める。地元からは松江市出身のシンガー・ソングライター門脇大樹さん、紙芝居アーティストのよしとさんらが出演する。翌8日には市内のライブハウスで後夜祭もある。

 例年県外からの来場者が多いといい、セイジさんは「ようやくコロナが収まった。こういうときこそ音楽の力で盛り上がろう。山陰の人にももっと来てほしい。一緒に山陰を盛り上げよう」と呼びかける。

 ※※メ モ※※

 「シマネジェットフェス ヤマタノオロチライジング2023」は10月7日午前9時から午後5時まで。「ヤマタノオロチ」「スサノオ」「クシナダ」の公園内3ステージと、一畑電車内の「畑電ステージ」がある。チケットは前売り5千円(当日6千円)。高校生以下無料。8日午後2時半から9時まで松江市嫁島町の松江アズティック・カノーバで後夜祭もある。9アーティストが出演。前売り3千円(当日3500円)。高校生以下無料。詳細はフェスホームページ。