鮮魚などを買い求める来場者でにぎわう会場=境港市昭和町、県営境港水産物地方卸売市場2号上屋
鮮魚などを買い求める来場者でにぎわう会場=境港市昭和町、県営境港水産物地方卸売市場2号上屋

 全国有数の水揚げ量を誇る境漁港(境港市)の魅力を伝える「第37回境港水産まつり」が8日、同市昭和町の鳥取県営境港水産物地方卸売市場周辺であった。県内外から約2万人が訪れて鮮魚や水産加工品を買い求めるとともに、マグロの解体ショーなどの多彩な催しを満喫した。

 境港水産振興協会(前橋知之会長)が、水産物消費や交流人口の拡大を目的に開く秋の恒例行事。新型コロナウイルス禍で4年ぶりの開催となった。

 同市場2号上屋ではハマチやサバ、アジといった鮮魚が販売されステージでは来場者による競り体験もあった。ベニズワイガニ500食分無料配布もあった。

 周辺ではカニ汁やアジフライの販売もあり、岡山県津山市の小学4年生、中村優星君(10)は「カニ汁が温かくておいしかった」と笑顔で話した。

 境港市によると、境漁港全体の2023年の水揚げ量(9月末時点)はサバやマイワシなどの増加で前年同期比12・9%増の10万1918トン、水揚げ額も20・6%増の180億6545万円となっている。(松本稔史)