源頼朝は12世紀末、京都の朝廷と距離を置いた鎌倉に幕府を開いた。武家の生活様式は踏襲されて確立し、室町時代に継承されていく。男性の装いは、今の着物に近い真っすぐ下がった襟である「垂領(たりくび)」が一般的になるが、武家社会でも貴族風のスタンド...