第四章 大冴え(七)

「なんだかさ。毎日毎日が同じことの繰り返しでさ、手代から番頭に上がる見込みもさっぱりで、あたしはきっとこのままずっとこうで、たまの寄(よ)席(せ)通いだけがささやかな...