鳥取県議の松田正議員(49)=米子市選挙区、3期=が県議会ゴルフ同好会(9月に解散)の会費を私的流用した問題で、元会員の県議ら11人(現職10人、元職1人)が2日、米子署に業務上横領の疑いで被害届を提出し、受理された。

 元会員らによると、松田議員はゴルフ同好会が設立された2016年から幹事長として同会の口座を管理し、同年10月から23年6月までの間、計約257万円を引き出した。使途は不明で、このうち約230万円は私的流用だったと認め、9月に返金した。

 被害届の提出は、元会員23人(現職16人、元職7人)のうち11人(現職10人、元職1人)が賛同。元会員らは松田議員に対し使途や経緯について説明を求めているが、回答はないという。元会員有志の代表を務める野坂道明議員は「議員による犯罪を疑われる行為を見過ごすわけにはいかない。事実解明をしないといけない」と述べた。(岸本久瑠人)