住民が持ち寄った小物入れなどを手にする来場者=浜田市佐野町、石見まちづくりセンター佐野分館
住民が持ち寄った小物入れなどを手にする来場者=浜田市佐野町、石見まちづくりセンター佐野分館

 浜田市佐野町の住民らによるチャリティーバザーが15日、近くの石見まちづくりセンター佐野分館であった。各自が持ち寄った日用品や野菜が並び、約100人の来場者でにぎわった。

 新型コロナウイルス禍や近くの佐野小学校の閉校を機に住民同士の交流が希薄になっていた。地元で朝市などを開いてきた森脇信子さん(72)が発起人となり市内有志15人で準備を進めた。

 会場の体育館には住民が寄せた旬のサツマイモや柿のほか、衣類や小物入れ、コップや皿などの陶器が並び、どれも一つあたり100円で販売。午前10時に開場すると、まちわびた来場者が歓談しながらブースを回った。収益は小児がんを研究する学術団体に寄付するという。

 近くの主婦、原田テルコさん(75)は「多くの人と出会えて、家に眠ったままの品々も有効活用できて良い機会だと思う」と話し、森脇さんは「若い世代にも活動が広まるとうれしい」と期待した。
(宮廻裕樹)