第三章 相国墜つ(十九)  知盛は迷いを振り切るように新院を後にすると、盛国の屋敷へと向かった。  すぐに姿を見せた盛国の顔は険しい。知盛は囁くように訊いた。 「どうだ」  盛国はゆっ...