「政治は数、数は力だ」-。そんな〝数の論理〟を政界に根付かせたのが田中角栄元首相だった。

 他派閥の議員にまで資金提供して支持を拡大。成果が出たのが1972年の自民党総裁選。本命とみられた福田赳夫氏を破り、首相の座を射止めた。

 数は力の源泉だろうが、多すぎても具合が悪いようだ。「鉄の...