松江市役所本庁舎の建て替えをテーマに、意見を交わすパネリスト=松江市北陵町、テクノアークしまね
松江市役所本庁舎の建て替えをテーマに、意見を交わすパネリスト=松江市北陵町、テクノアークしまね

 松江市役所本庁舎(松江市末次町)の建て替え事業について、市議や市民団体代表を招いた意見交換会が1日、テクノアークしまね(同市北陵町)で開かれた。着工延期の是非を問う住民投票条例案が市議会で否決されたことに関し、登壇者は「市民の声を押しつぶさないで」「先延ばしすれば金銭面のリスクが広がる」と、それぞれの主張をぶつけ合った。

 若者の政治参加をテーマに活動する島根大の学生団体「ポリレンジャー」が主催。市議会最大会派で自民党系の松政クラブ(15人)所属の野津直嗣議員と河内大輔議員、「松江市民のための新庁舎建設を求める会」の片岡佳美代表、「松江を考える会」の錦織伸行代表世話人、ポリレンジャーの沢田香純代表=島根大法文学部2年=が登壇した。

 片岡代表は条例案が否決されたことについて「魅力的なまちづくりを本気で目指すのであれば、市民の声を押しつぶさないことが大事」と強調。錦織代表世話人も「政策決定の過程が、なかなか説明してもらえない」と不満を口にした。

 一方、野津議員は「事業を先延ばしにすれば、特に金額面でリスクが増える」と、条例案に反対した理由を説明。河内議員も「コロナ禍だからこそ、経済的な波及効果にもつながる現行計画を進めることに意義がある」と、理解を求めた。

 ポリレンジャーの沢田代表は、双方の主張に納得する部分があるとした上で「若い世代の意見を聞く機会がもっとあれば、一緒に考えてより良い新庁舎ができる」とし、進行役で中央学院大の福嶋浩彦教授=米子市出身=は「議会が結論を出す前に、市民とオープンな形で意見を聞く機会があれば、とても意味があること。採決後だと少し残念だ」と指摘した。

 会場には約20人が来場。ポリレンジャーは今後も市役所建て替え事業をテーマにした活動を検討する。