松江市の松浦正敬市長が14日配信の市メールマガジンで、市役所本庁舎(松江市末次町)の建て替え事業に関する報道を巡り「署名活動を境に記事内容が豹変(ひょうへん)した一部マスコミがあったのはどうかと思う」と批判した。意にそぐわない報道への感想を、公の市メルマガで配信することに対する見識が問われそうだ。

 松浦市長はメルマガで、住民投票条例の制定を目指す市民団体の署名活動の前後で報道内容が変節したマスコミがあったと記した。報道機関は名指ししなかった。

 16日、山陰中央新報社の取材に対し、記事の内容を否定するものではないと説明しつつ「一連の運動に乗っかって、それを支援しようという意図があるように思える。一方的な考え方を拡散、助長していくような報道があったのではないか。なぜそんな報道をするのか、読者や視聴者に会社の立場をきちんと表明すべきだった」と述べた。

 個人的発言を、市のメルマガで配信するのは控えるべきではないかとの問い掛けには「そういう見方はあるかもしれないが、政治家、行政執行者である前に一個人でもある。個人の発言を載せるのは問題ない」との認識を示した。

 マスコミ各社への抗議は「やれば泥沼になる」として行わない考えを示した。報道の自由を侵す発言と受け止められかねないとの指摘に「そんなことはない」と否定した。

 松浦市長は一連の市民団体の動きに対し、行政の手続き後に直接請求するのは「権利の乱用」と発言して問題化している。