型抜き器で、ところてんを押し出す安達国夫さん(左)と良江さん=松江市鹿島町手結
型抜き器で、ところてんを押し出す安達国夫さん(左)と良江さん=松江市鹿島町手結

 松江市鹿島町で夏の味覚、ところてんの生産が本格化している。突き棒で押す昔ながらの製法で、さっぱりとした味を届ける。

 長年、JFしまね恵曇支所女性部でところてんの製造に携わっていた、安達国夫さん(80)、良江さん(74)夫妻=松江市鹿島町恵曇=が、2018年から、同町手結の加工場で手掛ける。

 今年は原料となるテングサが全国的に不漁で手に入らず、例年より少し遅い5月中旬に製造を始めた。

 テングサを大鍋で約1時間、とろみが出るまで煮出すと、こして一晩寝かし固める。細長く切り、型抜き器に入れ突き棒で押すと、ところてんが完成する。

 リピーターも多く、地元のほか関西圏からも注文が入っているという。鹿島町内の一部のコンビニエンスストアで販売する。良江さんは「酢やポン酢のほかにも、きな粉や黒蜜をかけてもおいしい。全世代の人に楽しんでもらえればうれしい」と話した。 (広木優弥)