お寺の境内からにぎやかな声が聞こえる。石川県七尾市にある「山の寺寺院群」の一つ、日蓮宗妙圀寺に20人近くの小学生が集まってきた。

 小雪が舞う庭で縄跳びをしたり、本堂でカードゲームをしたり、大騒ぎする子どもたちと遊んでいたのは、能登半島地震の支援ボランティア。共生学を専攻する大阪大教授、稲場圭信(54)の研究室に所属する学生だ。

 様子を見守る母親の一人は「新型コロナウイルス禍で集まって遊べない時期が続いた後、地震が起きた。子どもも不安で、本当にありがたい機会...