国道9号沿いにある出雲市斐川町学頭、道の駅湯の川のトイレ改修工事が完了した。出雲養護学校の生徒から提案があったアイデアを生かし、個室トイレの一部を拡張するなど、誰でも利用しやすい環境を整えた。
男性用の小便器9台と大便器を5台、女性用の便器13台を新設した。全て洋式で男女トイレの個室のうち各2室は入り口と奥行きを広げ、車いすが室内で転回できるようにした。人工肛門や人工ぼうこうを利用するオストメイトや、小さい子どもが利用できる環境も整備した。
出雲養護学校の生徒の提案を取り入れ、清掃しやすいように便器を床に設置しない壁かけ式にするなど、管理者の使いやすさの工夫も凝らした。個室の授乳室や女性トイレにパウダーコーナーも設けた。
工事は国土交通省松江国道事務所が約1億5千万円をかけて改修した。4日にあった内覧会で三浦倫秀事務所長は「もらったアイデアを生かし、誰もが利用しやすく、管理しやすいトイレになった」と感謝し、出雲養護学校3年の前田瑞夢(ずいむ)さん(18)は「先輩の提案が取り入れられ、使いやすそうで感動した」と話した。
(片山皓平)