新型コロナウイルス予防を理由に現金自動預払機(ATM)に誘導され、米子市在住の60代女性が現金約100万円をだまし取られる還付金詐欺被害に遭った。鳥取県警が6日に発表した。6月24日には鳥取市内でワクチン未接種を理由にATMに誘い出す手口の詐欺被害が発生しており、県警が注意を呼び掛けている。

 県警捜査2課によると、女性は5日、市役所職員を名乗る男から自宅に電話があり、還付金があることを伝えられ、口座などを聞かれた。その後、金融機関のコールセンター職員をかたる別の男から電話で「コロナ予防のため、スマートフォンかATMで返金手続きをしています」と言われ、指示に従って金融機関のATMを操作し、意図せず現金約100万円を振り込んだ。

 ATMから出てきた明細を見て振り込みになっているのを不審に思っていると、後ろの客から声を掛けられ、詐欺だと気付いた。