大田市三瓶町、島根県立三瓶自然館サヒメルで夏の企画展「THE 蜂」が開かれている。国内だけでも6500種が見つかっているハチの知られざる生態が約700点の標本とともに紹介され、親子連れや昆虫ファンを楽しませている。9月29日まで。
昆虫の中でハチは非常に繁栄しているグループの一つ。世界では13万種が確認されている一方、実際は30万種はいるとの推測もあり、国内でも毎年のように新種が見つかっている。恐竜時代よりも古い3億5千万年前には出現していたとされ、生態系で重要な役割を果たしていて、企画展では多様な種類と生態に焦点を当てた。
会場にはハチの大型模型が複数あり、体の毛の一本一本を再現したニホンミツバチの200倍模型や、下からのぞいて観察できるオオスズメバチの20倍模型が並ぶ。虫やクモを狩って幼虫の餌にするカリバチや花の蜜や花粉を餌にするハナバチなど、さまざまなハチの種類と特徴を標本とともに解説する。
大田市三瓶町、志学小学校5年の松尾和真さん(10)は「たくさんの種類がいることにびっくりした。すごくかっこよくて、僕もオオスズメバチになってみたい」と笑顔だった。期間中の入館料は大人700円、小中高校生200円。
(勝部浩文)