授乳しながらゆったり泳ぐシロイルカのアンナと赤ちゃん=浜田市・江津市、しまね海洋館アクアス
授乳しながらゆったり泳ぐシロイルカのアンナと赤ちゃん=浜田市・江津市、しまね海洋館アクアス

 しまね海洋館アクアス(浜田市・江津市)が4日、6月に生まれたシロイルカの赤ちゃんの一般公開を始めた。来館者はゆったり泳ぐ赤ちゃんを見守り、館の人気者になれるよう成長を願った。

 公開したのはアンナが6月24日に出産した雄1頭。出産前後で通常より人影や物音に敏感になる母イルカへの刺激を抑えるため、2頭が泳ぐプール前には、パーティションを設置している。

 母子ともにおよそ1時間に一回授乳の様子が見られるなど、健康状態は良好という。アクアスは8月から30分~1時間の試験公開を重ね、親子の体調に異変がなかったことから、一般公開が可能と判断した。

 来館者は、体長が出産時から約20センチ伸びて推定170~175センチの赤ちゃんが目の前に現れるとカメラに収め、母とともに優雅に泳ぐ姿を見守った。広島市の自営業、重森望さん(38)は「くっついて泳ぐところがかわいい。大きくなってバブルリングを見せてほしい」と期待した。

 アクアスでは、亡くなったアーリャが7月1日に雌の赤ちゃん1頭を産んでいるが、公開時期は未定という。

(宮廻裕樹)