12日に山陰両県を襲った大雨から1週間がたった。被害が最も大きかった雲南市と島根県飯南町では、国土交通省中国地方整備局の緊急災害対策派遣隊「TECーFORCE(テック・フォース)」による調査が進む。道路の陥没や土砂崩れで孤立状態が長期化した地域がある中、復旧に向けた作業を急ぐ。
18日は、河川や道路に詳しい技官、事務官ら4人が被災現場の市内4カ所を巡回。雲南市の吉田町深野と三刀屋町古城で、道路陥没で開いた穴の大きさや、崩れた斜面の高さなどを測量した。復旧に必要な予算の判断材料になるという。
テック・フォースの調査は13日に始まった。現在、雲南市には山口、広島、岡山3県から応援の職員が派遣され、現場に指示する1班と現地に赴く4班で市道や河川の調査に当たる。復旧に向けた技術的な助言に加え、被害の全容把握が終わり次第、雲南市と飯南町に報告される予定。
中国地方整備局の西博之技術開発調整官は「豪雨前の生活を取り戻してもらうためにも、迅速な状況把握に努める」と話した。
島根県によると、17日午後3時現在で、雲南市の3世帯8人が孤立状態。
(清山遼太)













