ゆず湯を楽しむ入浴客=大田市温泉津町温泉津、薬師湯
ゆず湯を楽しむ入浴客=大田市温泉津町温泉津、薬師湯

 冬至の21日、大田市温泉津町温泉津の温泉施設「薬師湯」に、恒例のゆず湯が登場した。朝夕に冷え込む中、常連客や観光客が次々と訪れ、爽やかな香りを楽しみながら体を温めた。

 大田、出雲両市でとれた大小数百個のゆずが男湯、女湯、貸し切り湯に入れられた。温泉で温められて「ぽんっ」と破裂音を鳴らすゆずもあって、その度に浴室には濃い香りが漂った。

 常連という江津市黒松町の渡利年信さん(79)は「香りが良く、体も温まる。毎年楽しみにしている」と笑顔だった。

(勝部浩文)