益田市美都町特産のユズを使った「ゆず湯」のサービスが29日、同町宇津川、日帰り温泉施設・美都温泉湯元館で始まった。11月26日までの毎週火曜日、計5回を予定する。
男湯と女湯の露天風呂に直径6センチほどの計600個のユズを浮かべた。爽やかなかんきつ系の香りが漂い、入湯客はユズを手に取ったり、目を閉じて深呼吸をしたりして楽しんでいた。
同市美都町山本の農業大河内正美さん(73)は「よく温まり最高。ユズに感謝です」と話した。
ゆず湯は1991年にオープンした同館が、地元特産のユズをPRするとともに健康増進につなげる狙いで約30年前から続ける。地元だけでなく広島県からも多くの入湯客が訪れる。
ゆず湯に入れば風邪をひかないとされ、冬至に入るのが習わしとされる。湯元館ではユズの収穫期に合わせて早めに始めている。
営業時間は午前8時~午後9時。毎週水曜定休。入浴料は高校生以上500円、小中学生300円、未就学児無料。
(中山竜一)