第103回全国高校野球選手権島根大会最終日は29日、県立浜山球場で決勝があり、石見智翠館が8―0で大社を破り、優勝した。夏の甲子園出場は、中止となった昨年大会を挟んで2大会連続11度目。
石見智翠館の主戦山崎琢磨は、大社打線から15三振を奪い、夏の島根大会決勝では初となる無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を記録した。攻撃では初回無死一、二塁から岡田優駿の中前適時打で先制。五回に山崎琢の右前適時打、七回には伊藤陽春の左越え本塁打で加点するなど10安打で8点を挙げた。
全国選手権大会は8月3日にオンラインで抽選会があり、9日に開幕する。 (取材班)
▽決勝
大 社
000000000─0
11002022×─8
石見智翠館
(大)北野|小村
(石)山崎琢|上
▽本塁打 伊藤(石)
▽二塁打 関山(石)
▽ボーク 北野(大)
▽試合時間 2時間14分
【評】石見智翠館の山崎琢が無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を成し遂げ、大社を投打で圧倒した。
山崎琢は伸びのある直球とカットボールを駆使して大社打線を寄せ付けず、15奪三振で2四球の走者のみに抑えた。バックが無失策で盛り立てた。
主戦の快投に打線も応えた。初回、1番関山の中前打と犠打エラーで無死一、二塁とし、岡田が中前適時打を放ち先制。二回に敵失で加点した後、五回は2死満塁から山崎琢の右前打で加点。七回には2死一塁から伊藤が左越え本塁打を放ち、試合を決定づけた。
大社は、相手投手の速球の前に、15三振のうち14個が空振り三振で、攻略の糸口を見いだせなかった。守りでは再三、相手先頭打者の出塁を許し、4失策と乱れてリズムを欠いた。