富士山やタカ、ナスが描かれたびょうぶを見る職員=出雲市浜町、出雲文化伝承館
富士山やタカ、ナスが描かれたびょうぶを見る職員=出雲市浜町、出雲文化伝承館

 出雲市浜町、出雲文化伝承館で出雲にゆかりがある作品を展示する新春企画展「伝承館のめでた尽くし」が開かれ、おめでたい意匠のびょうぶや掛け軸などに来場者が見入っている。2月24日まで。

 同館が所蔵、管理する江戸時代から現代までの作品約20点を展示する。初夢に見ると縁起が良いと言われる富士山やタカ、ナスを描いた「富士鷹茄子図屏風」(横7・2メートル、縦1・8メートル)や、同館内にある出雲屋敷を建てた坂田江角家が特注し、鳳凰(ほうおう)を刺しゅうした婚礼衣装「刺繍鳳凰文打掛」などがある。

 刀剣と甲冑(かっちゅう)の展示もあり、平安時代末期の太刀の姿が分かり、同館で初公開の「古備前 高包(たかかね)」など15点もある。

 学芸員の藤原雄高さん(43)は「おめでたい作品を鑑賞し、新春の喜びを感じながら過ごしてほしい」と話した。

 午前9時から午後5時。観覧料は500円、高校生以下は無料。月曜は休館日。(片山皓平)