沖縄県伊平屋村の小学5年生14人が24日、交流する境港市を訪れた。同市渡町の「海産物のきむらや」(木村美樹雄社長)で伊平屋村産モズクなどを原料にした商品づくりを見学し、郷土の特産品への理解を深めた。
交流は1996年から海産物のきむらやが支援して始まり、両自治体の児童が相互に訪問している。昨年7月は境港市の小学5年生12人が伊平屋村を訪ね、交流した。同社が使用するモズクは沖縄県産で、伊平屋村で養殖されるモズクの約80%を仕入れている。
児童はモズクのぬめり成分「フコイダン」を抽出するプラントやモズク製品づくりの工程などを見学し、役職員から話を聞いた。
祖父も両地の縁結びに尽力したという伊平屋小の西銘(にしめ)美鈴(みれい)さん(10)は「すごいと思った」と、村産のモズクが高く評価されていることに喜び、親族がモズク養殖を手がける都倉莉愛奈(りあな)さん(11)も「自然豊かなところに生まれて良かった」と、郷土の良さにあらためて気がついたようだった。
伊平屋村は沖縄県の最北端にある離島で、人口は約1200人。伊平屋島と野甫島の2島からなる。年間出荷量750~800トンというモズクの養殖や、サトウキビ栽培が盛んという。
25日は大山でスキー交流、26日は水木しげる記念館で平和学習プログラムを受講する。(松本稔史)