「長谷川くんきらいや。せっかくぼくら仲ようしたりようのに。」

 主人公の「ぼく」は、友だちの長谷川くんと一緒に過ごす中で、何度もそう口にします。長谷川くんは、みんなで行った山登りでは途中でへたってしまい「ぼ...