雪で真っ白になった鳥取砂丘で写真撮影する観光客=鳥取市福部町湯山、鳥取砂丘
雪で真っ白になった鳥取砂丘で写真撮影する観光客=鳥取市福部町湯山、鳥取砂丘

 冬型の気圧配置が強まり寒気が流れ込んだ山陰両県は4日、各地で雪が積もり、交通機関に影響が出た。

 松江、鳥取両地方気象台によると、4日午後5時時点の積雪深は、島根は赤名(飯南町)36センチ、西郷(隠岐の島町)21センチ、瑞穂(邑南町)18センチ、横田(奥出雲町)11センチなど。鳥取は大山(大山町)111センチ、鳥取4センチだった。

 JR西日本は山陰線浜坂-鳥取駅間で一部運休した。空の便は隠岐空港の出雲、伊丹両便が全便欠航。鳥取空港の羽田便が3便、羽田発米子行き1便が欠航した。隠岐汽船は海上しけのため全便終日欠航した。

 国土交通省は4日午前8時から同11時半まで、中国横断道尾道松江線の三刀屋木次インターチェンジ(IC)-三次東ジャンクション・IC間の上下線を通行止めにした。

 観光名所の鳥取砂丘(鳥取市)は一面真っ白。観光客は足下に注意しながら銀世界を楽しんだ。友人と訪れた東京都内の大学生、二石智生さん(22)は「馬の背を上がるときに滑りそうになった。雪景色は新鮮だ」と笑顔で話した。

 両地方気象台は、6日にかけて強い寒気に覆われた状態が続くため、積雪や路面の凍結による交通障害に注意するよう呼びかけている。5日午後6時までの24時間降雪量は多い所で島根は平地20センチ、山沿い50センチ。鳥取は平地20~30センチ、山沿い50センチと予想している。

 5日は、空の便が鳥取-羽田間と米子-羽田間で各1便運休するほか、県内では隠岐高校が休校する。
 (松本ひろ、小林竜大)