進退を懸けた勝負の2年目となるといっても過言ではない。育成選手から支配下登録を目指すプロ野球・ヤクルトの内野手、高野颯太(三刀屋高出)にとって2度目となる春季キャンプは、自身が「最も(一軍の)レギュラーから遠い」と認識する立場から抜け出せるかどうかの正念場だ。入団から7キロ減らし、91キロに絞り込んだ19歳は一心不乱にバットを振り込む。

 自他ともに認める強みは長打力だ。小学4年で少年野球チームのレギュラ...