JR山陰線の鳥取-倉吉間10駅で15日、交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」の利用が始まった。JR西日本が鳥取、倉吉両駅に自動改札機、ほか8駅にはカード読み取り機を整えた。鳥取市内の循環バスや山陰線の伯耆大山-出雲市間などで既にICOCAが導入されており、利便向上が期待される。
同市東品治町の鳥取駅で式典があり、鳥取県の平井伸治知事や同市の深沢義彦市長らが自動改札機渡り初めをして祝った。同駅の自動改札機は人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクターで、県任命の「とっとりふるさと大使」のサンドとアローラサンドが描かれ、目を引きそうだ。
山陰両県のJR線では2016年に山陰線・伯耆大山-出雲市間15駅と伯備線・根雨、生山両駅でICOCAが使えるようになり、19年に米子駅以外の境線15駅も加わった。また鳥取市が23年、中心市街地循環バス「くる梨(り)」に導入した。
深沢市長は「公共交通の利用促進にはキャッシュレス化が必要だ。鳥取駅に導入され、くる梨の利用増にもつながると思う」と期待した。
(桝井映志)












