JR山陰線米子-鳥取駅間で4月5日、自転車を分解しないで列車にそのまま持ち込める「サイクルトレイン」の通年運行がスタートする。JR西日本管内では和歌山県などで走っているが、中国地方のJR沿線では初めて。
路線は鳥取県がナショナルサイクルルートの指定を目指す東西152キロの「鳥取うみなみロード」に沿っており、県とJRは県内外の自転車愛好家の利用を促す。
計画では、土、日曜日、祝日に1日3往復を走らせる。下りの鳥取駅発が午前5時17分、8時5分、午後4時21分。米子駅発の上りは午前5時54分、8時10分、午後3時59分。12~2月の冬季は運行対象外とする。スマートフォンやパソコンの専用アプリからの予約が必要で、料金は300円(運賃は別)。
県、JRは2024年10月から12月にかけて同区間で試験運行を実施。好評だったことも受けて、通年運行を決めた。利用者アンケートを踏まえ、自転車の乗車可能台数を2両編成で3人3台まで、3両編成は5人5台に増大し、乗車可能駅は4駅から22駅に、降車可能駅も21駅から22駅へ増やしている。
県観光戦略課サイクルツーリズム振興室の安田望係長は「便数や乗降可能駅を大幅に増やした。より多くの人に気軽に利用してもらいたい」と話した。
(中島諒)