松江市中心部を流れる大橋川に架かる「新大橋」の架け替え工事が始まった。老朽化が進む橋の耐震強化などのため島根県が整備する。全幅は現状の16メートルから22メートルに拡幅し、自転車専用通行帯を設けるなど、利用者の安全性も高める。工事期間中は下流側に仮橋を建設して代替路を確保するなど大規模な工事となる。完成は用地取得が進まなかったため、当初より6年遅れの2034年度を目指す。
現在の新大橋は、県道21号が通る全長141メートルで、同市東本町と和多見町を結ぶ。災害などの緊急時に物資輸送などを担う「緊急輸送道路」の一部だが、1934年の設置から90年以上が経過して老朽化が進んでいた。
架け替えは、阪神大震災(震度7)クラスの地震に耐え得る耐震性と、歩行者、自転車の通行空間を確保するのが目的で、2016年度に事業化した。
新たな橋は、全長146メートルで片側2車線。両側に設置する歩道は、これまでの2倍となる幅3メートルを確保。車道には自転車専用通行帯(幅1・5メートル)と、中央分離帯(同1メートル)を新設する。現状の橋を取り壊し、同じ場所に建設する。
工事期間中に設置する仮橋は...











