教育現場で新聞記事を活用する「NIE(教育に新聞を)」の第26回全国大会が16日、札幌市で開かれた。新型コロナウイルス対策で昨年に続いてのオンライン開催で、島根県では山陰中央新報社(松江市殿町)で合同視聴会があった。

 合同視聴会には島根県NIE推進協議会の有馬毅一郎会長や現職教員、新聞社の担当者ら6人が参加し、講演などのライブ配信を見た。そのほかの県内関係者は自宅などで視聴した。

 日本新聞協会の丸山昌宏会長は開会式で、真偽不明の情報があるインターネットと違い、新聞記事は幾重ものチェックを経ており信頼できると指摘。全小中学生に1人1台のパソコン端末が配備されるなどデジタル化が進む現代社会では「正しい情報を読み解く力が子どもにも必要。新聞を読んで読解力を向上させることが学びの基礎になる」と強調した。

 講演したノンフィクション作家の梯久美子さんは「新聞には輪切りにされた世界の今が載っており、積み重ねると歴史になる。テーマを持って過去の記事を調べれば、いろいろなことが分かる」と話した。

 パネルディスカッションには、プロ野球日本ハムの元選手で、現在は学校法人理事長の田中賢介さんらが参加。来春、札幌市に私立小を開校する田中さんは「世界に挑戦する子どもを育てたい。新聞を活用した授業はやりたいことの一つ」と語った。

 小中高校教員らによる公開授業や実践発表などを行う分科会は、16日以降に順次オンデマンドで配信する。