11月5~7日に鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開かれるオートバイの「鈴鹿8時間耐久ロードレース(8耐)」に、鳥取市気高町勝見の自営業久野光博さん(50)が、愛知県の50代ライダー2人とチームを組んで出場する。鈴鹿サーキットによると、50代チームの出場は珍しい。経験を生かしスタッフのサポートも得て、完走を目指す。
(岸本久瑠人)
8耐は、1台のバイクを2~3人で交代しながら走り、周回数を競う。例年7月に開催されるが、今年は新型コロナウイルスの影響で開催時期を変更した。2020年は中止。19年は66組が参加した。
久野さんは、松永修さん(54)と荒川雅彦さん(56)とともに「TEAM(チーム)マツナガ」でエントリーする。
1995年ごろ、知人の誘いで8耐を観戦。バイクの速さにほれ込み、乗り始めた。8耐は数々のレースで好成績を収めた国内外の強豪選手が集う憧れのレース。「自分も同じ舞台に立ちたい」と思いを募らせ、2014、19年には別のチームで出場を果たした。
松永さんとは15年に8耐の出場を懸けたレースで知り合い、交流を深めるうちにチームに誘われた。松永さんの知人だった荒川さんも交えチームが発足。月1回、鈴鹿サーキットで2人と練習し、腕を磨く。
チームの目標は決勝に進出し、完走すること。
体力には自信があり、年齢のハンディは感じない。体力の消耗や転倒リスクを最小限に抑えるため、長年の経験を生かし、徹底したペース維持を心掛ける。ラップタイムを縮めるには給油やタイヤ交換の作業時間短縮も必要で、整備スタッフとのチームワークが欠かせない。総勢約20人のスタッフとともに戦いに臨む。
久野さんは「終わった後にチーム全員で感動できるレースにしたい」と力を込めた。