水墨画の力作を鑑賞する来館者=出雲市多伎町口田儀、多伎文化伝習館
水墨画の力作を鑑賞する来館者=出雲市多伎町口田儀、多伎文化伝習館

 出雲市多伎町口田儀の多伎文化伝習館で、山陰水墨画協会(杉原精訓会長)の作品展が開かれ、墨のかすれやにじみで巧みに表現した力作37点に来館者が見入っている。入場無料、7日まで。

 同協会の松江、出雲、多伎、木次の4支部の有志23人が作品を出品した。松江城の桜や山口県岩国市の錦帯橋といった風景のほか、鹿や馬といった動物も味わい深く描いている。白と黒のコントラストを巧みに使い、冬の堀川遊覧船を表現した作品も目を引く。

 春日敏宏事務局長(82)=出雲市湖陵町三部=は「墨の濃淡で遠近を表現している。作品を見てもらい、色を想像してほしい」と話した。

 午前10時~午後4時。(黒沢悠太)