日本が主導する第9回アフリカ開発会議(TICAD)が8月20~22日、横浜市で開かれた。日本外務省によると、アフリカから33人の首脳級を含む49カ国の代表が出席した。15億人の人口を擁し「最後のフロンティア」と呼ばれる巨大成長市場アフリカ。会議前や期間中にインタビューに応じた首脳らは日本や日本企業について何を語ったか。中国や米国に対しては―。各国代表の発言をまとめた。(共同通信TICAD取材班)
▽日本とのFTA検討―南アフリカのラマポーザ大統領
「(日本も中国も)どちらも友人だ。わざわざ比較しない」。南アフリカのラマポーザ大統領は、日中双方の投資が自国にとって有益だと強調した。南アフリカは新興・途上国「グローバルサウス」の一角で、中国と経済連携を深めている。ラマポーザ氏は、TICADで日本滞在中に20近くの日本企業幹部と面会したと明らかにした。「日本の経済界は南アフリカとの自由貿易協定(FTA)を望んでいる」とし、実現に...