河川に入り、調査をする参加者ら=安来市広瀬町西谷
河川に入り、調査をする参加者ら=安来市広瀬町西谷
巣立ったオオサンショウウオの幼生。肺呼吸する成体と違い、頭部の左右からえらが出ている=安来市広瀬町西谷
巣立ったオオサンショウウオの幼生。肺呼吸する成体と違い、頭部の左右からえらが出ている=安来市広瀬町西谷

          
河川に入り、調査をする参加者ら=安来市広瀬町西谷

          
巣立ったオオサンショウウオの幼生。肺呼吸する成体と違い、頭部の左右からえらが出ている=安来市広瀬町西谷

 国の特別天然記念物オオサンショウウオの繁殖生息地・安来市広瀬町西谷の横鈩奥谷川でこのほど、調査と観察会があり、人工巣穴で2季連続の繁殖成功が確認された。東海、中国地方の5県から集まった愛好家や研究者30人が保護活動の必要性や自然の尊さを考えた。

 同河川では島根県が人工巣穴を整備し、SAN-INやすぎオオサンショウウオの会(岩田貴之代表)が繁殖しやすい環境をつくる改善や流入する落ち葉の掃除などの保守管理を実施。2025年1月に幼生が巣立ち、島根県で初めて人工巣穴での繁殖成功が確認された。

 観察会は同会が主催し、同河川の天然巣穴と人工巣穴の各1カ所を調査した。天然巣穴で繁殖は確認できなかったが、人工巣穴では、25年10月下旬~11月上旬にふ化した約500匹の幼生が順調に育ち、一部が巣立っているのを確認した。

 岩田代表は天然巣穴で繁殖しなかった要因として、繁殖期の9月に大雨に見舞われ、土砂が上流から流れてきたことを指摘。会のメンバーら8人で取り除いたが間に合わなかったとし「活動の意義や大変さを知ってもらい、保全に関わる人が増えるきっかけになればいい」と話した。

 (中村和磨)