交流サイト(SNS)を通じてうその投資話を持ち掛けて2千万円余りをだまし取ったとして、島根県警組織犯罪対策課と松江署は21日、詐欺の疑いで大阪市平野区喜連東3丁目、配送業の男(38)、詐欺と窃盗の疑いで三重県伊勢市馬瀬町、会社員の女(59)、同市大湊町、会社員の女(63)の3容疑者を逮捕したと発表した。同署によると、いずれも容疑を否認している。
逮捕容疑は、3人が何者かと共謀して昨年6月から今年1月にかけ、うそのネット広告を通じて外国為替証拠金取引(FX)のサポートを依頼してきた松江市内に住む60代の男性に対して「サポートに従って取引をすれば利益が出る」などと言い、男性から現金計2255万円を指定口座に振り込ませた。その上で、会社員の女2人が三重県内のコンビニエンスストアなどにあるATMから、計185万円を引き出した疑い。
松江署は3人が匿名・流動型犯罪グループの一員で配送業の男が指示役と会社員の女2人が出し子とみている。
男性が今年2月に松江署に相談し、同署の捜査で3容疑者の関与が浮上した。