イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガニスタンからの退避支援に派遣された航空自衛隊機が、隣国パキスタンに退避した日本人1人とは別に、アフガン人14人を26日に同国へ輸送していたことが分かった。複数の政府関係者が28日、明らかにした。自衛隊法に基づく「在外邦人等の輸送」活動は5回目で、外国人の輸送は今回が初めて。政府は残る大使館のアフガン人職員らの退避を目指すが、米軍撤退により自衛隊の活動再開は困難な情勢だ。民間機利用など別の手段も探る。

 政府関係者によると、アフガン国内には輸送対象の大使館や国際協力機構(JICA)の現地職員と家...