ご神木のツバキに藁蛇を巻き付ける参加者=益田市匹見町石谷、田原大元神社
ご神木のツバキに藁蛇を巻き付ける参加者=益田市匹見町石谷、田原大元神社

 益田市指定無形民俗文化財の藁蛇(わらへび)神事が29日、益田市匹見町石谷の田原地区に鎮座する田原大元神社であった。神事は1881(明治14)年、旧日原町(現島根県津和野町)から伝わったとされ、140年の節目を迎えた。地区出身者らが社殿裏山のご神木に稲藁で作った長さ約8メートルの蛇を巻き付け、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 地区出身で神事継承に熱心に取り組む藤原美弥雄さん(73)=益田市安富町=ら地元在住、出身者7人が神社そばの民家の納屋で藁をない、準備を整えた。

 紙祖八幡宮(益田市匹見町紙祖)の斎藤大也宮司(49)が祝詞を奏上。藤原さんらが社殿裏山にあるご神木のツバキに蛇を巻き付け、木の股の部分に据えた藁蛇の頭部に幣(へい)を刺して神事を終えた。

 市教育委員会によると、蛇は水神の化身ととらえられ、水田耕作と結びついた豊作祈願の民俗行事という。

 藤原さんは「140年の節目に無事執り行うことができて感無量だ。これからもしっかりと引き継ぎたい」と話した。